橘外男選集 – 悲哀人獣篇 [Kindle版]

書籍名： 橘外男選集 – 悲哀人獣篇 [Kindle版]
著者：橘外男
ASIN：B014E1Y3WG
ジャンル： ３００円以下, フィクション, 割引キャンペーン（期間限定）, 小説・文芸, 日本文学

9/16（水）までの期間限定割引キャンペーン中です。

[あらすじ] 澁澤龍彦が「人獣交合の描写のエロティシズムとグロテスクぶりにかけては、この橘外男の『陰獣トリステサ』以上のものは、まだ世界のどこの文学にも現われていないようだ」と絶賛した隠れた名作も収録。

バルセローナ銀行の頭取であるロドリゲス・アレクサンドロが、全裸の若き美人妻を惨殺したところから物語は始まる。メディアは「サディストの本性が暴露された」と、この猟奇的殺人事件をセンセーショナルに書き立てる。

• なぜ、小さい頃から優秀で上流階級のロドリゲスが、自宅で最愛の妻を殺さなければならなかったのか。
• なぜ、ロドリゲスは理性を失うほど打ちし枯れていたのか。
• なぜ、妻は全裸だったのか。
• なぜ、今の地位を投げ捨てて、愛犬や犬屋までを殺さなければならなかったのか。

話は、ロドリゲスの小学生の頃にさかのぼって語られる。友達がいなかったロドリゲスには、近所に住むフロールという少女だけが友達であり恋人であったが、ある日、現実を思い知らされることになる………

直木賞作家でもあり、数奇な人生を送った橘外男がタブーなしで奇妙で重厚な世界を描いている。この男の人生の悲惨さや、誰もが持っている人間の闇の深さにドキリとさせられるだろう。

この「陰獣トリステサ」は、澁澤龍彦に「人獣交合の描写のエロティシズムとグロテスクぶりにかけては、この橘外男の『陰獣トリステサ』以上のものは、まだ世界のどこの文学にも現われていないようだ」と絶賛され、池上遼一によって漫画化もされた名作。

本作の他、「令嬢エミーラの日記」「怪人シプリアノ」「マトモッソ渓谷」「女豹の博士」の計5作を収録している。

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