書籍名: なるへそ (Kindle Single) [Kindle版]
著者:池井戸潤
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[あらすじ] 半沢直樹シリーズで一気に知名度を上げた池井戸潤さんの短編。
Kindleの始めたKindle Singlesというサービスで、字数にこだわりなく自由に書いたものを発表できるシステムにのり、書籍化されていないものが読めるようになった。
この『なるへそ』は、小説誌に書いたが本に収録されず埋もれていた短編で、なかなかユーモラスな一遍。
舞台は、いつも「準備中」の札しか出していない小さな寿司屋・皆藤。ここに月に一度、会社の管理部、元プロ野球選手、弁護士、売れない作家、そして俳優というバラバラな5人が集い、毎回ひとりのゲストを招いては黒焦げ蜘蛛の会と名付けた会を開いている。名前の由来はアシモフの黒後家蜘蛛の会という小説にちなんだもの。
この日のゲストは真打ちになったばかりのごぼうさんという男性。しかし、何か悩みがあるようで、聴いてみることにします。すると、初恋の人で落語の世界に入るキッカケとなた人と2度偶然にあったが、連絡がとれないとのこと。
二度目は満員のバスで、降りて行くところを捕まえ損ねてしまい、彼女と話していた女の子に聞くと「なるへそ」という店の前で降りていったという。しかし、バスの路線を乗ったり歩いたりしても見つからないという。
ミステリーファンなら、ここで大体の落ちが分かってしまうのですが、ごぼうさんのキャラと、5人のバラバラな人物の会話のやりとりが楽しくて、誰が謎を解き明かすのかな~というのが楽しみになります。
最後は意外な人物がさらっとかっこよく場をさらいます。渋い。落語をあまり知らないのですが、落語に仕立てられそうな作品です。
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