著者:大場 諒介
舞台は奈良校外学習。3人の視点から語られる群像劇。榎本トオルは里中ハルカへの片思いを引きずっていた。村上ジュンヤは恋人の奥山ユウとキスできないでいた。原島真蔵は生徒会長を目指し、トラブルのない校外学習にしようとしていた。それぞれに思いを抱えながら奈良の街を班別行動する3人に、悪のカリスマ呉道が絡んでくる。
呉道はジュンヤと、そしてユウとも過去に因縁があった。ジュンヤとユウを追いつめる呉道。原島は同じ班の松本リョウスケに導かれ、トオルは同じ班の山下アキラに焚きつけられ、ジュンヤと呉道の戦いに巻き込まれていく。
奈良の街にバラバラに散らばっていた3人は、呉道の策略によって唐招提寺へと引き寄せられる。そこには、呉道の仕掛けた罠が張り巡らされていた。
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