書籍名: 茜さす(下) [Kindle版]
著者:永井路子
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[あらすじ] 永井路子の唯一であろう現代小説の下巻。大学を卒業し、就職に失敗したなつみは家事手伝いというモラトリアムな状態になってしまったなつみだが、圭子の伝手で孫受けの編集プロダクションに契約社員として就職して社会の厳しさを知る。
社長は主に男性との交際で仕事をとってくるだけの女王蟻であり、実質的にプロダクションを動かしているのは地味だが確実な仕事をする助手の女性だった。持統天皇への思いを胸に歴史シリーズ発刊の孫請けの仕事をするなつみだが、プロダクションはわずか数ヶ月で倒産してしまう。
なつみは、これを契機に明日香へと飛ぶ。月1万の6畳部屋に明日香の地図を広げ、発掘を手伝いながら、週末には小さなバイクで明日香を旅して周り、持統さまの気持ちを思い浮かべながら明日香を肌で感じる生活に満足する。
両親は、大学時代から付き合いのあった男性二人のどちらかと結婚してほしそうだ。一人は実家の病院を継ぐために、東北に帰るから一緒に来ないかという。一人は、互いに就職が失敗してから疎遠になっていたが、穏やかな家庭を営むには悪くない。さらに、紳士の泉もまた一緒に海外でのんびりと暮らさないかと誘いをかけてくる。
しかし、なつみの胸にあったのは、考古学研究所の変わり者・梶浦だった。しかし、梶浦は次の発掘現場には現れず、風のように消えてしまう。
地道に頑張りぬいたことが評価されたなつみは、考古学研究所に就職する。一つ一つ発掘作業の経験値を上げて地場を固めつつある。結婚したが即離婚してしまった絵美、そして杏子が明日香を訪ねてくる。個性の違う女性たちが、個族として生きる様が活き活きと語られる。
なつみの根性とワクワクと貧乏生活を満喫している姿が魅力的である。絵美の決断の速さもあっぱれである。圭子おばさんもまた、素敵なアドバイザーとして頼もしい。
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