秋の牢獄 (角川ホラー文庫) [Kindle版]

書籍名： 秋の牢獄 (角川ホラー文庫) [Kindle版]
著者：恒川光太郎
ASIN: B00MXRPQQQ
ジャンル：５００円以下, フィクション, ホラー, 小説・文芸, 日本文学, 短篇集

[あらすじ] この本は、日常と非日常の間に潜む恐怖を描いた3編からなるホラー短編集である。以下、それぞれの [あらすじ]。

同じ一日を繰り返す主人公。主人公は同じ境遇の人たちと仲間を作り、一緒に暮らす。その中で崩れていく仲間たち。主人公は「明日」に戻ることができるのか。（「秋の牢獄」）。

ある日突然出現した家。その主に招かれ、主人公はその家のことを説明される。この家は必ず一人の後継者を必要とし、後継者ができない限り家に縛り付けられるのだという。

唐突にその家の後継者とされてしまった主人公は、後継者となる身代わりを捜し始める。主人公はろくな説明をせず、ある男を後継者にする。しかし男はその家を殺人に利用し始める。その時主人公がとった行動とは。(「神家没落」)。

主人公は幻を見せる能力を持つ「祖母」に育てられた。主人公自身も不完全だが同じ力を持っている。ある日家を放火され、祖母と離ればなれになってしまった。

祖母の関係者である百瀬は主人公をだまし、客の「地獄」を受け取り、幻の光と自由を与える仕事をさせる。その中で周囲の目を盗み、醜悪なもの全てで構成されている怪物を育て始める。その目的とは。（「幻は夜に成長する」）。

表題作をはじめ、日常に近いところにある非日常が描き出す恐怖は、多くの読者にとって興味深い物となるだろう。

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