書籍名: 火の鳥 1 [Kindle版]
著者:手塚治虫
ASIN:B00JPXEAV8
世界のマンガ界に大きな影響を与えた手塚治虫の代表作品の一つで、彼のライフワークとなった。1954年に当時の学童社の『漫画少年』から「黎明編」として発表されたものを大幅に改定して1967年から連載されたもの。火の鳥はいくつもの「編」からなるが、これはその第一作「聡明編」の前編。火の鳥2で完結する。
3世期のクマソというむら。破傷風にかかった妻ヒナクを救うために火の鳥を捉えようとしたウラジは悲惨な死を遂げる。瀕死のヒナクを救ったのは異国から流れ着いた医師だというグズリだった。ヒナクとグズリはやがて恋に落ち、婚儀がもようされるが、実はグズリはヒミコが祈祷師として国を治めるヤマタイ国のスパイだった。
その晩にズグリの手によって猿田彦率いるヤマタイ国の大群の夜襲が始まり村は虐殺されてしまう。ヒナクの弟のナギは小さいながら弓の名手。弓で抵抗するナギを捉え、邪馬台国まで連れ戻すことを決意する。それは、老いつつあったヤマタイ国軍のヒミコは、不死鳥の火の鳥の血を飲み不老不死になるという野望があったからだった。
その後一年、猿田彦はナギを厳しく育てるがヒミコの命を狙うと疑われ投獄されてしまう。皆既日食の起こるなか猿田彦を救ったナギは猿田彦とともにクマソに脱出する。そのすぐ後をヒミコとヤマタイ国の大群は火の鳥を求めてクマソへと進軍していた。
故郷に戻ったナギと猿田彦が見た村の変わり果てた姿。ナギは火の鳥を探して火山へと向かうが、そこで出会う火の鳥、姉ヒナクとグズリ、そしてそれを追うヒミコ率いるヤマタイ国の大群。不老不死の火の鳥をめぐる人間の欲望は次々と新しい展開を迎えていく。
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この聡明編のあと未来編と続いたが、過去、未来、過去、未来、と時間を現代に収束させる予定で描いた。1968年の虫プロ商事から発行された火の鳥未来編の単行本のあとがきでは手塚は次のように語っている。
「私は、新しいこころみとして、一本の長い物語をはじめと終わりから描き始めるという冒険をしてみたかったのです。」「最後には未来と過去の結ぶ点、つまり現代を描くことで終わるのです。それが、それまでの話の結論に結びつき、それが終わると、黎明編から長い長い一貫したドラマになるわけです。
したがって、そのひとつひとつの話は、てんでんばらばらでまったく関連がないように見えますが、最後にひとつにつながってみたときに、はじめてすべての話が、じつは長い物語の一部にすぎなかったということがわかるしくみになっています。」
1986年に角川春樹との対談で、手塚は「現代」というものの解釈を「自分の体から魂が離れる時」だとしていた(それ以降の未来がなく、そこから以前は全て過去であるため)。そして、その時こそ「現代編」を描く時だと語った。
1989年、胃癌の闘病中に手がけた舞台「火の鳥」が公開されたが、その2日前、手塚はこの世を去った。これが彼の遺作となった。死ぬ直前の昏睡状態の時でも「鉛筆をくれ・・・」とうわ言を言っていたという。(Wikipedia)
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