書籍名: 戦争論 ─まんがで読破─ [Kindle版]
著者:クラウゼヴィッツ (著) バラエティ・アートワークス (著)
ASIN:B00DLT0BXI
[あらすじ] 漫画でわかりやすく解説するバラエティー・アートワークスによるまんがで読破シリーズによる、クラウゼヴィッツの戦争論の解説本。
戦争の是非を問うのではなく、ナポレオンと同時代を生きたプロイセンの将官でもあったクラウゼヴィッツが、戦争の現実について書いた書籍。長年、誤解されてきた点についても詳しく説明がしてある。
戦争の本質、二種類の戦争、軍事編成、防御の優位性、戦争計画の5章。戦争をしている時代の歴史小説や歴史ファンタジー、集団型戦闘ゲームなどに触れる機会がある人にも役に立つ、戦の布陣や補給の問題などについても詳述。そして戦争とは一体なにかを問いかけます。
戦争反対を唱えるだけではなく、戦争は起きている現実ということから目をそむけるなとハッキリと冒頭で宣言。そして、世論を背景にした政治的目的のための手段であるべきだと言い切る。だからこそ、目的を達成したあとの戦後のことも考えた戦をするべきなのだと、持論を展開する。
ナポレオンの登場によって戦のやり方が変わったことから、具体的な戦略や戦術について描写が行われる。規律と柔軟性、攻撃と防御、決戦の場所など、戦で起こる様々な状態などについて、わかりやすい解説がなされ、ナポレオン失脚の原因についても解説。
また、死後に出版された戦争論が戦争は手段であるという意図が伝わらず誤解を生んだこと、ベトナム戦争をキッカケに再評価されるようになったことなど、出版後の反響までを追う。
核兵器による冷戦、テロなどのゲリラ戦と形を変えていく戦争の形態について、解決を望みながら、感情論に流されて戦争とは何かと突き詰めて考えることをやめてしまう。それが、もっとも怖いことであるという主張は、非常に新鮮。
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@kirabook さんの感想
戦争反対と唱えるひとも、いや国を守るためには必要な戦争があると唱える人も、そのどちらにも読んでほしいのが「戦争論」である。
戦争とは何かを考えずに、反対や賛成をしても意味は無いということが、非常に論理的に展開されており、戦争で何を失い何を得るのか、戦争はどんなものなのか、人の感情でどう変質してしまうのかということが、よく分かる。
戦争論出版後の様々な誤解や再評価についてものべてあり丁寧である。さらに、時代を経て核による冷戦、テロというゲリラ戦などの現代の問題にまで踏み込んでいき、戦争というものが変質していくさまについても述べてある。
反対か賛成か、その前に戦争とは何かを考えてみようという視点は非常に新鮮であった。