夜は短し歩けよ乙女角川文庫 [Kindle版]

書籍名：夜は短し歩けよ乙女角川文庫 [Kindle版]
著者：森見登美彦
ASIN：B0093GEBJS
ジャンル：５００円以下, ファンタジー, フィクション, ブレークスルー, 小説・文芸, 日本文学

[あらすじ] 「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、クラブの後輩の「彼女」に一目惚れする。これはその「彼女」についての話である。主人公は、その時から彼女の姿を追い求め、あらゆる機会に彼女に関わろうとする。

夜の街で彼女に話しかけようと跡をつけて行ったり、古本市で彼女が欲しがっていた絵本を手に入れるために、激辛の「火鍋」を囲んだり。数々の努力にも関わらず、運命の悪戯によりことごとくそれらは実を結ばない。彼女と親しくなるきっかけが作れず、主人公はずっと路傍の石に甘んじている。

一方で主人公はなるべく彼女の目に留まろうとして、偶然の出会いを装い、街中などで頻繁に彼女と会う。しかし彼女は、「奇遇ですね」と言うのみでいっこうに意識してくれない。そんな中、主人公たちの学校は学園祭を迎える。その学園祭で、主人公は「彼女」と結ばれることが出来るのか。

この話の舞台は京都である。この本の登場人物はまともな人が一人もいないといえる程、個性豊かな人物ばかりである。「彼女」自身も変わった人物であり、人と違うことをしても気にしないし、そもそも気づいていない。

ただ「オモチロイ」ことや人物を彼女は大切にしている。そんな「彼女」をはじめとした、個性的で多種多様な人物が織りなすこの物語は、多くの読者を楽しませてくれるだろう。

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