著者:デボラ シモンズ (著), 石川 園枝 (翻訳)
[あらすじ] それは、1816年の早春、マクシミリアンが相続したイギリスの片田舎のサセックスの新しい領土を尋ねたところから始まる。第五代目伯爵として育った彼は几帳面で秩序を重んじる性格だ。しかし、牧師館で美しい娘とひょんな出会いをした時から特別な気持ちを抱いてしまう。
その晩、夕食の招待にシブシブと受け入れた彼に父親の牧師が語ったのは、若い時に母親を失ったこの娘が、もうすぐ貧しい家を助けるためにロンドンの社交界にデビューして玉の輿に乗ろうとしていることだった。
社交界の事情を知るマクシミリアンには、それが心配でならなかった。家族の期待をになってロンドンの社交界にデビューした娘のため、彼の生活がことごとくかき乱されることになっていく。
輝くブロンド、翡翠色の瞳、愛らしい人柄の彼女はたちまち人気者に。領主として彼女を庇護する役目を買って出たマクシミリアンには気の休まるときがなかった。
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