書籍名: アンのゆりかご —村岡花子の生涯— (新潮文庫) [Kindle版]
著者:村岡恵理
ASIN:B00J861M5Y
[あらすじ] 赤毛のアンの翻訳者・村岡花子さんの生涯を、孫の恵理さんが執筆した伝記。赤毛のアンの舞台となるカナダと花子さんの運命のような結びつきや、その出版までの苦労が淡々と書かれることで、花子さんがその翻訳を楽しんでいたことが伝わる。
近代女性史という側面も大いに含みながらも、家庭的で中年になっても情熱的な手紙をやりとりする仲の良いご夫婦の姿が微笑ましい作品。
花子は東洋女学院の寄宿生になり、英語教育と文学、さらに短歌などにも触れる機会を得る。瑞々しい感性に注ぎ込まれたのは、カナダ婦人たちによる厳しい教育の中にあるユーモア。卒業後は家族を養うため教師を続けながら執筆活動を続ける。
初恋の終わり、文学への情熱など、アンと重ねてたくなるような人生などを経験し、寄宿舎の外の厳しい現実を知ることになる。並行して雑誌の記事や編集をすることで注目され、上京して多くの女性文学者や運動家との交流が始まる。
そして、大きな恋。熱烈な恋文は他人が読んで良いのかしらと思うような情熱ですが、これが40歳を過ぎても同じようなものを書く夫が凄い。そんな二人の長男が夭逝したことから、花子は神への疑問を経て「より大きなもののために」という意思を持つ。
関東大震災、二度に渡る大戦、さらに女性運動家として実に忙しく飛び回っている。赤毛のアンという本の翻訳は、カナダ人教師が戦中帰国する際に託したもので、出版のあてもない禁制本を戦中も翻訳し続けた結果、戦後にやっと発表されます。
同時に彼女は常に「家庭で読める本を」ということを実生活でも実践し、おしどり夫婦として家庭を大切にし続けています。カナダ人教師たちと同じ時代を生きたモンゴメリの作品だからこそ、彼女は親近感を持ち、活き活きとした描写が出来たのだということがわかります。
今も格安ですか?ここをクリックして今すぐ確認・・・。
いかがでしたか?この本をお読みになってどのような感想を持っていますか?電子書籍の窓は無料や格安のキンドル本を見つけるだけではなく、ご自分が本を読んだ感想を共有できる場でもあります。みんなの読書感想文が集まれば、思いもよらなかったような読書体験ができるに違いありません。
是非、下の感想欄にあなたの読書感想文をお寄せ下さい。
感想をお書きになるにあたって: 電子書籍の窓は、読書感想文をシェアする場でもあります。あなたがお読みになった本の感想を是非シェアして下さい。他の読者の感想は参考になるだけでなく、ご自分の読書感想文をフェイスブックやツイッターでお友だちと交換することで読書ライフがさらに充実していきます。(ブログやお役立ち情報では、感想やご質問をお寄せ下さい。)