屋根裏の散歩者　人間椅子　パノラマ島奇談 (江戸川乱歩集) [Kindle版]

書籍名：屋根裏の散歩者　人間椅子　パノラマ島奇談 (江戸川乱歩集) [Kindle版]
著者：江戸川乱歩
ASIN：B007X8V9DO
ジャンル：３００円以下, サスペンス, ヒーロー/ヒロイン, フィクション, ミステリー, 小説・文芸, 推理小説, 日本文学

大乱歩と呼ばれ日本の推理小説の成長に大きく貢献した江戸川乱歩の初期の作品3冊。『Ｄ坂の殺人事件』は、明智小五郎がシリーズ初登場した作品。まだ名探偵ではなく素人探偵・明智小五郎だった。

『人間椅子』では、容姿の醜い椅子職人が外交官を夫に持つ佳子に手紙を送るところから始まる。

『パノラマ島奇談』は、売れない作家の人見廣介が自分と瓜二つの大富豪菰田源三郎が病死したことを知る。理想郷を夢見る人見は菰田を装って莫大な財産でそれを実現しようと画策する。

大乱歩の歩みは、そのまま日本探偵小説の歩みであった。大正１２年、〈新青年〉にデビュー作「二銭銅貨」を発表して以来、その紡ぎ出す幻想の糸は絶えず読者を捕らえてきた。

そして彼の変身願望、地底願望は、「屋根裏の散歩者」以下の作品中に、ある時は戦慄とともに、ある時はこの世のものならぬ甘美さとともに見出すことが出来るだろう。

本巻はデビュー作である「二銭銅貨」をはじめ、「心理試験」、「屋根裏の散歩者」、「人間椅子」、「鏡地獄」、「パノラマ島奇談」の初期の名作６篇を所収。乱歩の精粋ここにあり。

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