書籍名: 【シリーズ】 ヘッドライン スクープ (集英社文庫) [Kindle版]
著者:今野敏
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[あらすじ] 「ヘッドライン」に続いて、テレビニュース記者である布施を主人公にした推理小説。スクープを連発する布施は、芯に何かがあるような無いような不真面目記者。そんな布施が一年前のバラバラ殺人事件が気になると、珍しく仕事熱心になる。
一方、警視庁捜査一課の黒田は、その殺人事件の担当者だが、未解決事件を追う仕事は行き詰まりを見せていた。フラリとやって来た布施が、事件を気にしていることを知り、何かを掴んでいると直感する。黒田は、記者の布施に張り付くという無謀な策に出る。
布施は、六本木で新興宗教からクスリを貰った女性が消えているという情報を元に動いていた。消えても誰も気にしない女性と、バラバラ殺人の被害者は似ていて、被害者が消えて死体になるまでの1ヶ月が気になるという。
被害者の友人が新興宗教に入信したなど、情報を開示する黒田。犯人逮捕を目指す黒田と、その瞬間をカメラに撮るスクープを待つ布施とのタッグ。目的を異にし、互いを利用し合いながらも、事件の真相へと迫っていく。
前作を読んでいなくても十分に楽しめ、どこかミステリアスな布施という人物のつかみ所のなさが、もう一つのミステリーとして楽しめる。
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