最近、電子書籍を読む人が増えています。日本でAmazonがKindleストアを開始したのが2012年の秋。この年には楽天がカナダ企業のKobo社を買収して「がっぷり四つ」ばかりか、日本のほかの企業も参加しても三つ巴のバトルが展開されています。
電子書籍の特徴として、無料や割引価格ですぐに手に入ることですが、よく読みたい「電子書籍の探し方がわからない」という声を聞きます。
そこで今回は、日本の電子書籍市場が急成長するその立ち上げから市場に参加した老舗サイトの「きんどう」さんをご紹介します。
きんどう: なぜ今、「きんどう」なのか?
「きんどう」という電子書籍(特にAmazonのKindle本)の最新情報の紹介サイトですが、日本でKindleストアが開始したちょうどその時期の2012年11月にサイトを立ち上げています。
「きんどう」)さんが切り盛りするサイトですが、サイトを開くと何やら怪しそうなダンボール箱をかぶった人物のイラストが印象的です。このサイト名もイラストもブランドとして特に意識して付けたそうです。
日本の電子書籍市場の立ち上げ当初からの存在で、しかも、全力投球するスポ根的な性格と努力が実って、Web開発会社からの脱サラでかなりの規模まで事業を成長させています。ご本人が書いた記事によれば、日本の電子書籍市場の0.2%の売上をサイトで扱っているとのこと。
おっしゃるとおりに、サイトは人気が高くアクセスも電子書籍の紹介サイトなどでも随一の規模を誇ります。また、配信する情報量も最新で更新の頻度も他の追随を許しません。
電子書籍ファンであれば、継続的にチェックしていきたいサイトの第一といえると思います。
そうは言っても、毎日忙しく働いている人にとって、いちいちサイトをチェックするのは面倒です。最新情報で、無料や割引キャンペーンの対象となった掘り出し物の本を探しだし、しかも、それが読みたいのだけに限定するのは至難の業です。
では、どうしたら「きんどう」さんの最新情報を簡単に、しかも、楽々とチェックしたらよいのでしょう。その方法を見ていきます。
きんどう: サイトの配信情報とは
きんどうは、1日に数回カテゴリー別に情報をアップデートしています。一日を通して更新されますが、主に夜から深夜にかけての配信が多いようです。
配信される最新情報
- 新刊情報
Kindleストアに追加された新刊の最新情報をアップデートしています。 - セールスカテゴリー
Amazonの日替わりセールや月替りセールの美味しい情報です。各出版社のキャンペーンや著者が独自に開催しているキャンペーン期間の告知もここから見ることができます。 - 無料本カテゴリー
毎日配信されるKindleの無料キャンペーンが配信されます。主に出版社によるコミック本が中心です。
これ以外にも、電子書籍リーダーのKindle Paperwhiteの期間限定キャンペーンなど、オトクな情報をタイミングよく配信してくれます。ですから、定期的にチェックするのがおすすめです。
おすすめの購読方法
というわけで、おすすめの購読方法です。サイトでは、以下の方法を推奨しています。
- Twitter
きんどうさんが一番おすすめしている方法です。以下の3つのアカウントで配信しています。 - @zoknd
速報中心ですが、フォロアーの方との交流もあります。 - @kindouinfo
きんどうサイトの更新を配信しています。 - @kindousale
無料やセールのお買い得情報に限定して配信しています。 - iPhone、iPad(iOS)用のアイコンをホーム画面に追加
AppleのiOSのSafariからホームにサイトのアイコンを追加する方法です。 - その他
Facebook、LINE、はてなブックマークなどから購読できます。
Feedlyを使って「きんどう」の最新情報を購読する方法
電子書籍の窓としてのおすすめの購読方法は、RSSフィードを使う方法です。これは、ブログや他のウェブサイト等がサイトで情報を更新した時に自動的に送信されるRSSフィードを受信する方法です。
慣れた方であれば、既に他のブログや情報サイトからの情報を購読しているかもしれません。RSSリーダーというアプリやブラウザのアドオンで簡単に設定できます。
以前はGoogle Readerという、あのGoogleが提供する定番のサービスがあったのですが、2013年7月に終了しました。ここから多くの受講者を引き継いだのが「Feedly」というサービスです。いまでは、これが一番人気のあるサービスになりました。
ウェブ上には様々なサイトやサービスが情報を提供していますが、それをいちいち検索したりブラウザでブックマークしてチェックするのは非常に非効率です。FeedlyなどのRSSアプリを使えば、これを一箇所でまとめてチェックすることができます。
これも、ある意味「読書」の一つの形態で現代を生き残るための「必須スキル」の一つといえるかもしれません。別途、この辺の考え方については詳しくご紹介していきたいと思います。
Feedlyを使って「きんどう」をチェックするのは簡単です。初めての方は、以下の方法を参考にしてください。
1、Feedlyに参加する
ブラウザからは「feedly」で検索するか、リンク欄に「feedly.com」と入力して改行します。ここから緑の「GET STARTED FOR FREE」ボタンから参加します。
開いた画面では、Google、Feedly、Facebookで参加できます。Feedlyを選択すればご自分のメールアカウントで参加できます。
2、「きんどう」を追加
Feedlyにログインできたら、画面右上にある「Search」ボックスで「きんどう」と入力します。すると、下に「きんどう」さんのロゴが表示されますので、それを選択します。
いくつかフィードの候補がありますので、(#book、#ブログ、#kindle)必要なものを「+」ボタンで選択します。
3、カテゴリーを設定
左のメニューでカテゴリーを追加するか既にある場合は選択するように求められますので、カテゴリーを設定します。以上です。
後は、毎日時間がある時にチェックするようにします。
おすすめは、iPhoneなどのスマホのアプリをインストールして毎朝の通勤時などにチェックする方法です。先ほど説明したように、サイトの情報は夜に更新されることが多いので、毎朝最新情報を確認できます。
スマホのアプリの良い所は、どこにでも持ち歩くスマホで(1)いつでもチェックできることと、そして(2)スワイプしながらページを素早くめくって確認できることです。
最後に、「Done」(読了)と大きなチェックマークが表示されますので、「Mark all as read」(既読として処理する)ボタンを押せばアーカイブに収められます。
※注意
iPhoneの場合、iOS7のバージョンではうまく機能しません。最新のバージョンでご利用ください。
きんどうさんの購読をする詳しい方法は以下を参照してください。
最近の注目記事
この「きんどう」のサイトですが、Kindleストアの無料やキャンペーン情報を配信するだけではありません。
サイトの主催者「きんどう」さんも電子書籍に関しては、とても熱いマインドを持っています。電子書籍のユーザーが増え、市場自体が成長していくことを誰よりも望んでいます。
例えば、AmazonのKDP自己出版の個人の作家さんが、最近、アカウントを閉鎖するという警告を受けるという事件がありました。これを心配してすぐに記事で皆さんに知らせています。
如月さんの近況報告
これには、多くの方からTwitterなどで心配するコメントが寄せられていました。コミュニティに対する影響大ですね。
また、こんな記事を読者と共同で配信されました。
Kindleってどうなの?使ったことないよ というあなたに読んでいただきたい はじめてガイド
これは、「きんどう」さんの電子書籍の発展について強い意思表示に応えて、個人作家でもある「鳥居とり」さんが、彼女のブログに掲載された「かくれんぼ戦略」のKindleのまとめ記事を転載したものです。
Kindleってどうなの?という人のための、はじめてガイド 2016年6月版
「鳥居とり」さんのTwitterメッセージは、こんなところでもインパクトを残しています。(CNET Japan特集 林智彦の「電子書籍ビジネスの真相」)
まだ電子書籍で消耗してるの?–電子書籍が嫌われる3つの理由を考えてみた(前編)
鳥居とりさんの元になった、きんどうさんの近況報告がこちらです。
これら、若い新進気鋭のブロガーさんの生き様です。彼らの頑張りが見て取れます。
まとめ
- 「きんどう」は、電子書籍(特にKindle)の無料やキャンペーン最新情報の老舗かつ強力なサイトです。
- 複数のカテゴリーで最新情報を1日に数回ベースで更新しています。また、キャンペーン以外にも業界のニュースを配信しています。
- 最新情報の購読にはTwitter, Facebook, ブックマークなど複数の方法があります。特におすすめなのが、Feedlyを使ったRSSフィードの購読です。手もとのスマホからスワイプで簡単に最新情報を(毎朝)チェックできます。
- 「きんどう」さんや彼の仲間たちからは電子書籍を愛する熱いメッセージが伝わってきます。
- 電子書籍の最新情報を手に入れる情報源の一つとしておすすめします。
あなたは、どんな方法でKindleや他の電子書籍を楽しんでいますか?そして、どのような読書体験をお持ちですか?
是非とも、下のコメント欄にあなたの一言をお聞かせください。
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