著者:エドガー・アラン ポー
ASIN:B009IXH41S
[あらすじ] エドガー・アラン・ポーによる史上最初の推理小説と言われる。彼が書く作品のジャンルは恐怖小説が多い。この「モルグ街の殺人」のジャンルは恐怖小説より推理小説として分類され、その後このジャンルの原型を創りだしたと言われる。
この話の探偵役、C・オーギュスト・デュパンは謎が好きで、細かな観察などによって得た情報から推理を組み立て、謎を解き明かす。あまりに些細な情報から推理を組み立てるので、それによって得た結論は凡人から見ると直観にしか思えない程だ。
主人公はデュパンと知り合いになって意気投合し、ある隠れ家に二人だけで暮らしていた。ある日、二人は新聞で奇怪な殺人事件が起こったことを知る。モルグ街のとある家屋で、頭部を下にして煙突の中に押し込まれた娘の死体が発見される。
死体は四、五人が力を合わせなければ引き下ろすことが出来ないほど煙突の中に強く押し込まれていた。そして中庭では、頭と胴体が切りさいなまれた老婦人の死体が見つかる。以上がこの事件の概要だった。デュパンはこの事件の進展に興味を持ち、推理を組み立てる。
この作品で登場する事件は猟奇的で恐怖を感じさせる。その恐怖の描き方に作者の技が見え隠れしている。その恐怖を描き出す筆致と、聡明な探偵の推理の軌跡は読者を楽しませてくれるだろう。
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