書籍名: 【短編無料体験版】 「しらず森」 (『思い出は満たされないまま』より) [Kindle版]
著者:乾緑郎
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[あらすじ] この本では、「思い出は満たされないまま」という本に収録されている短編のうちの1つ、「しらず森」を無料でまるまる読むことができる。
この話はホラーであるがどこかホラーではない。怖さというよりも、どこか不思議さを感じさせる話である。そんな雰囲気の中で少し懐かしい話が展開される。
出来た当初はどれだけ新しく、活気がある団地であっても、やがて高齢者が多くなり、活気もなくなっていく。この話の舞台は、そんな団地のうちの1つである。
遥子は尚之という息子を持つ母親である。仕事にかまけ、家族を顧みない夫と暮らす自信がなくなり、息子を連れて家を出ていった。離婚することも考えていた。
そんなある日、遥子のもとに小学校のクラス会の誘いが届く。タイムカプセルを開くというイベントを行うらしい。
遥子は尚之と、「ひょうたん島」と呼ばれる神社の裏にある丘へと向かう。しかし、そこで尚之は神隠しに遭い、親子は離れ離れになってしまう。
尚之は何年か前の団地に迷い込んでしまう。そこで1人の女の子と出会う。女の子の助けを借り、尚之はもとの世界に帰ろうとする。行方不明になった息子を案じる遥子。そのときタイムカプセルが届けたものとは。
時空を超えた不思議な話。独特な雰囲気の中で展開されるこの話は、多くの読者を楽しませてくれるだろう。
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